第111回例会(東京)のご案内 

 マグネシウムは実用金属としては最も軽量であり,比強度や振動吸収性が高いなどの優れた機械的性質を持っており,輸送機器の低燃費化・二酸化炭素排出削減のための軽量化や車椅子などの福祉用品,電子機器の筐体などに有効な材料として注目されています。一方で、マグネシウムは卑な金属であり,耐食性を付与するアノード酸化などの表面処理が重要です。そこで,本例会では,マグネシウム合金の材料としての基礎およびアノード酸化の基礎からマルチマテリアル化への応用や耐食皮膜に関する最新の研究まで幅広い話題をご紹介いただきます。多数のご参加をお待ちしております。
 

第111回ARS例会
マグネシウム合金のアノード酸化
 
【日時】2023年6月13日(火)13:00〜16:40
【会場】南部労政会館 第5会議室(〒141-0032東京都品川区大崎1-11-1ゲートシティ大崎ウェストタワー2階)
【主催】ARS
【共催】(公社)日本金属学会,(一社)軽金属学会,(公社)日本表面真空学会など(依頼予定)
【申込方法】1) 氏名,2) 所属,3) 連絡先(e-mail, 電話番号),4) 会員種別(ARS会員,学生,表協/協賛学会会員,一般)を明記の上,事務局にe-mailでお申し込みください。 ※ARSに法人会員はございません。個人会員のみとなります。
申込先 ARS部会事務局:ars_officeアットマークeng.u-hyogo.ac.jp(アットマークを@に変換してください)
【参加費】ARS会員・学生:無料, 表面技術協会/協賛学会会員: 3,000円,一般:5,000円(振込先などは申込受付後に別途連絡致します)
【定員】60名(この他に、学生とARS会員はオンライン参加可、今回から入会可)
【申込締切】5月30日(火) ※申込多数の場合は早期に締め切ることがあります。
 
講演会プログラム
13:00-13:05 開会挨拶 (兵庫県立大学)八重真治
13:05-13:50 材料としてのマグネシウム合金とその業界動向(仮題) ((一社)日本マグネシウム協会)駒井 浩
13:55-14:40 マグネシウム合金のアノード酸化の基礎と最近の展開 (工学院大学)阿相英孝
15:00-15:45 マグネシウム合金へのアノード酸化処理とマルチマテリアルへの適用 (広島工業大学)日野 実
15:50-16:35 マグネシウム合金の耐食性皮膜(仮題) (山梨県産業技術センター)依頼中
16:35-16:40 閉会挨拶  (東京工科大学) 西尾和之
 

 

 第110回例会(東京ビッグサイト)開催報告 

 2020年1月以来、3年ぶりにSURTECH展示会(東京ビッグサイト)にて部会講演会として、第110回例会が対面で開催されました。「陽極酸化関連の最近の技術から」と題して、チタンおよびステンレスの電解研磨、アルマイトの耐摩耗試験について3件の講演がありました。コロナ禍が続く中での対面開催に不安がありましたが多く方々に聴講いただき、講師と質問者の直接の対話もあって対面開催の重要性が改めて認識されました。今回は会員限定でオンライン配信を試行して10名の参加があり、質問者の声が聞き取りにくいなどの不手際はありましたが、新たな会員サービスとして今後の例会でも継続発展させてまいります。
 

第110回ARS例会
SURTECH2023 表面技術要素展
 
【日時】2023年2月3日(金)13:30〜15:30
【会場】東京ビッグサイト
【テーマ】陽極酸化関連の最近の技術から ーチタン・ステンレスの電解研磨とアルマイトの耐摩耗試験ー
 
【依頼講演】
工業界でのチタンの電解研磨の技術  ((株)中野科学)  中野 信男
払拭法で電解研磨したステンレスの表面特性  (マルイ鍍金工業(株)) 藤野  毅
往復運動平面摩耗試験装置を用いた円柱形状試験片における硬質アルマイトの摩耗特性評価 (山梨県産業技術センター)  塩澤佑一朗 
 
参加者:オンサイト60名、会員限定オンライン10名、合計70名

 

 第37回三河コンファレンス開催報告 

 11月8日(火)~11月9日(水)に,愛知工科大学AUTホールにおいて第37回ARS三河コンファレンスが開催されました。3年ぶりの対面でのコンファレンスに加えて,オンライン併用の初めての試みとなりましたが,併用の利点を活かし,オンサイト49名,オンライン23名,計72名の方にご参加いただきました。初日は17件の研究発表,2日目は幹事を中心とした10件の依頼講演があり,活発な情報交換が行われました。
 今回の研究発表では,優秀講演として以下の3名が表彰され,副賞として,黒田孝一記念賞が贈呈されました。

 
 
 

 

優秀講演賞・黒田孝一記念賞受賞者
・傍士陽太君 (東京都立大学) アルミナスルーホールメンブレンの幾何学形状制御と特性評価
・江口知臣君 (北海道大学) 可視光応答するアノード酸化ポーラスZnO皮膜の形成
・東恭平君 (兵庫県立大学) 白金微粒子を用いた低抵抗シリコンの金属援用エッチング

(田口善弘幹事)
 

 第109回例会(WEB)開催報告 

 9月16日に第109回例会としてチュートリアルがZoomを利用したweb会議方式で開催されました。菊地竜也准教授(北海道大学),阿相英孝教授(工学院大学)によるAlのアノード酸化の基礎,Mgのアノード酸化の基礎の講演に加えて,近年取り扱うことの多くなってきました半導体材料として,Siのアノード酸化の基礎についても深見一弘准教授(京都大学)に講演いただきました。いずれの講演も分かりやすく解説いただけたこと,今回は全ての講演終了後に総合討論の時間を設けたことで多数の質疑応答が交わされ,非常に活発な会合となりました。

(田口善弘幹事)

 

○第109回例会 ―2022年度チュートリアル:
  アノード酸化の基礎―
 
【日時】令和4年9月16日(金)13:00~17:20
【会場】オンライン開催(zoom使用)
 
【依頼講演】
アルミニウムのアノード酸化の基礎1 (北海道大学) 菊地竜也
アルミニウムのアノード酸化の基礎2 (北海道大学) 菊地竜也
マグネシウムのアノード酸化の基礎 (工学院大学) 阿相英孝
シリコンのアノード酸化の基礎 (京都大学) 深見一弘
 
参加者:68名

 

 第108回例会(WEB)開催報告 

 7月6日に,Zoomを利用したweb会議方式で第108回例会が開催されました。本例会では,輸送機器の低燃費化・二酸化炭素排出削減のための軽量化などを目的に,軽金属と樹脂を組み合わせるマルチマテリアル化が進められていることから,主題を「アルミニウムと樹脂の接合・接着」として,マルチマテリアル化に必須となる異種材料の接合・接着へのアノード酸化技術の適用事例を,そのために必要となる基材表面の構造制御方法と接着メカニズムの解析,評価方法を含めて,4件の講演が行われました。非常に興味深い内容に,多数の質疑応答が交わされ,活発な会合となりました。

(田口善弘幹事)
 
 

第108回ARS例会 ーアルミニウムと樹脂の接合・接着ー
 
【日時】2022年(令和4年)7月6日(水)13:15〜16:50
【会場】オンライン開催(Zoom使用)
 
【依頼講演】
陽極酸化ポーラスアルミナ構造を適用した金属樹脂直接接合法 (東京大学) 梶原優介
アルミニウムと樹脂の射出一体成形における接合メカニズム (日本軽金属㈱) 錦織祐介
3Dナノ構造を有するアルミニウム合金と熱可塑性炭素繊維強化プラスチックの直接接合 (早稲田大学)細井厚志
アルミニウム合金の接着・接合性を向上させる表面処理 (広島工業大学) 日野 実

参加者:57名

 

 第107回例会およびARS2021研究発表会(WEB)開催報告 

 12月7日に第107回例会,翌8日に研究発表会がWeb会議方式でまとめて開催されました。第107回例会はチュートリアルとし,菊地竜也准教授(北海道大),土谷博昭准教授(大阪大),原 健二氏(奥野製薬工業)が講師となりAlアノード酸化の基礎,Tiアノード酸化の基礎,Alアノード酸化皮膜への着色技術に関する講演が行われました.研究発表会では15名の学生による発表があり,多彩な材料,アノード酸化手法,応用展開に関する発表がなされ,それぞれの発表の後には専門的で活発な討論が行われました.例年開催しているコンファレンスが昨年に続き延期となり,Web方式の例会・研究発表会となった事は残念ですが,Web方式が参加者を増やす結果となった様で,参加登録者は85名に上りました.初日に基礎を,翌日に先端研究に触れることで,有意義な会になった事を願っています.
  研究発表会の後に学生交流会が行われましたが,その場で,優秀講演賞として以下の4名が表彰されました.副賞として,Tiのアノード酸化技術の発展に貢献された黒田孝一氏の記念賞が贈呈されました.

(西尾和之幹事

第107回例会 ―2021年度チュートリアル:
 アノード酸化の基礎―
 
【日時】令和3年12月7日(火)13:00~17:00 例会 ―チュートリアル―
【会場】オンライン開催(zoom使用)
 
【依頼講演】
アルミニウムのアノード酸化の基礎1 (北海道大学) 菊地竜也
アルミニウムのアノード酸化の基礎2 (北海道大学) 菊地竜也
チタンのアノード酸化の基礎 (大阪大学) 土谷博昭
アルミニウムのアノード酸化皮膜の着色の基礎 (奥野製薬工業㈱) 原 健二

ARS2021研究発表会
 
優秀発表賞・黒田孝一記念賞受賞者
伊藤榛華さん (都立大院都市環境) 「ALDを用いた大周期理想配列アルミナスルーホールメンブレンの形成」
佐野拓馬君 (工学院大院工) 「シュウ酸中でのアノード酸化ポーラスアルミナの生成に及ぼすエチレングリコール添加量の影響」
佐藤美羽さん (北大院工) 「表面微細構造の均一性に優れたプラズマ電解酸化皮膜の形成」
安田拓海君 (京大院工) 「NH4F浴を用いたSiの陽極酸化における二次元パターンの自己組織化形成」
 
例会・研究発表会参加者:85名

 


【ARS全般に関する問い合わせ先】
ARS事務局 e-mail:arsアットマークsfj.or.jp(アットマークを半角英数字@に変換して下さい)
【ホームページに関する問い合わせ先】
菊地竜也 e-mail:kikuアットマークeng.hokudai.ac.jp(アットマークを半角英数字@に変換して下さい)